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ホーム > 健康・医療・福祉 > 医療 > 感染症 > 知事記者会見発表内容(令和4年分) > 20220301知事記者会見発表内容
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更新日:2022年3月1日
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本日は、茨城県に適用されております、まん延防止等重点措置の期限を3月6日に迎えるわけですが、その延長を、国に、本日、要請をしたことを発表したいと思います。週平均の感染者数、横ばいからやや減少という形ではございますが、減少傾向が下げ止まっている状況でございます。昨日及び本日も先週に比べると人数が増えてしまっているような状況で、一進一退ということが一つ、それから、3回目のワクチン未接種の方を中心に入院患者が下がりきらない、高止まりになっているということで、引き続き、医療体制に対して負荷をかけているということもございまして、国の指標などと比べるとなかなか判断の微妙なところもあるのですが、このタイミングとしては、まん延防止等重点措置の適用を延長せざるを得ないと判断したところでございます。
詳細について、次のスライドからご説明をしたいと思います。
ご存じのとおり、第6波の感染者数は非常に数が多くて、全体で3万7,000人を超える感染者がこの2月だけで出ているわけですが、これは、これまで過去全体の感染者7万3,000人の半数をこの1か月で感染者が出ているということでございまして、オミクロン株の驚異的な感染力を如実に示した状況になっております。
週平均で見ると、若干感染者数が下がり始めている、ピークを打っている状況は見られているのですが、依然として2月28日までの1週間で平均1,200人を超える感染者が出ているということで、下げ止まっている状況が続いているのが現実でございます。
病床稼働率の病床の方も、重症病床、入院病床全体も若干ピークを打ってきたかなという動きは見えているものの、まだまだ高止まりの状況が続いている状況です。
入院患者についてですが、非常に特異な特徴が出ておりまして、60歳以上の方でほぼ9割を占めています。その中で、かつ80歳以上の方が過半数を占めているということでございまして、高齢者の方がこのオミクロン株においても重症化しているという確率が非常に高いということが如実に出ているのかなと思います。
60歳以上の方が入院に至る確率は15%、60歳未満の方はそれに対して1%ということで、統計的にも明確ではないかと思います。
さらに、この入院されている方の中の9割以上の方が3回目の接種がまだ未接種の方なのです。ということで、高齢者の方に3回目の接種を進めていくことがいかに中等症や重症になる方を減らすかということにとって重要かということが、この2つの分析から明確ではないかなと思います。
現在、国のまん延防止等重点措置の判断指標は、解除も適用も含めてなのですが、例えば、週平均の陽性者数が前週比1%以下、これについて茨城県は0.92、一時期、一瞬1を超えた時期も最近ありましたが、1%周辺で動いているということです。
病床使用率全体で見ますと50%未満、茨城県は50%を超えたことはなくて、現在でも44%、若干ピークを打ってきて下がってきているかなと。重症病床も50%未満というのが基準ですが、これに対して20%台ということで、これについても非常に低いパーセンテージにとどまっています。
自宅療養者数が下降傾向ということも、これも2月12日がピークなのではないかなという形になっていますので、明確になりつつあるのかなと思っております。
国の基準を参考にしますと、まん延防止等重点措置を解除してもいいかどうか、ちょっと判断に迷うような状況になってきてはいます。
ただし、先ほど申し上げましたように、1日の感染者数、週平均で言っても1,200人を超える状況、それから、病床稼働数、重症病床稼働数も高止まっている状況を考えると、ここでまん延防止等重点措置を解除することは難しいのかなというふうに判断をしております。
ということで、政府に対しては、茨城県としては、今後、状況が大きく変わってくる可能性も含めて、2週間程度、できれば、まん延防止等重点措置を延長していただきたいという形でお願いをしております。
これが鍵となる高齢者向けのワクチン接種でございます。
現在、全人口の22%、2回目の接種から6か月経過した高齢者全体の72%ということでございます。我々としては、2月末に高齢者の8割の方の3回目の接種を終えたいと思っていたので、正直申し上げて、もうちょっと接種スピードを高めたかったというのが正直な感想です。
日立市であるとか常陸太田市、あるいは境町、五霞町のように、高齢者の接種がまだまだ進んでいないところもありますので、引き続き、各市町村と連携しながら、高齢者の方の3回目の接種を強力に進めていきたいと思っております。
要請が認められれば、まん延防止等重点措置が引き続き延長になるわけでございますが、基本的な会食は4人までであるとか、飲食店の営業時間は、まん延防止等重点措置の要請がそのまま続くことになるかと思います。対象は、県内全域を予定しております。
3月7日以降の協力金の一括申請も、3月6日までの協力金と一緒に申請が可能でございます。
申請の時期は、また追ってお知らせすることになるかと思います※。
※補足:営業時間短縮要請協力金(2月21日~3月6日分及び3月7日以降の分(一括申請含む))は3月11日に受付開始予定。
現在、茨城版コロナNextはStage4ということになっておりますが、こちらも、早晩、基準を見直すことにしたいと思っております。オミクロン株が、感染者の数と、その方々が入院につながる、中等症、あるいは重症化する比率というのが今までのデルタ株などと全く違っているものですから、この基準が若干対応しきれていないということもありますので、早晩、基準の見直しも行いたいと思っております。