ページ番号:73006

更新日:2025年7月25日

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茨城県景気ウォッチャー調査(令和7年6月調査分)

 令和7年(2025年)7月25日掲載

 目次

  1. 概況
  2. 全県の動向
  3. 地域別の動向
  4. 報告書
  5. 統計表

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 1.概況

ここがポイント

  • 県全体の景気の判断DIは、現状は2期連続で50を下回り、先行きは5期連続で50を下回った。
  • 地域別では、県北地域のみ現状・先行きとも前回調査を上回ったものの、全ての地域で50を下回った。
    分野別では、企業関連のみ現状・先行きとも前回調査を上回ったものの、全ての分野で50を下回った。
  • ウォッチャーからは、物価高や米価高騰、トランプ関税に関するコメントが多く寄せられた。

1.1.景気の現状判断DI

1.1.1.景気の現状判断DI

景気の現状判断DIの推移(地域別)
  令和7年3月 令和7年6月 前回調査との差
茨城県 44.8 44.7 -0.1
県北地域
39.5 43.6 +4.1
県央地域
47.0 44.4 -2.6
鹿行地域
46.9 43.5 -3.4
県南地域
46.1 43.1 -3.0
県西地域
44.4 49.0 +4.6

景気の現状判断DIの推移(地域別)のグラフ

1.2.景気の先行き判断DI

1.2.1.景気の先行き判断DI

  令和7年3月 令和7年6月 前回調査との差
茨城県 45.3 45.0 -0.3
県北地域
42.4 44.7 +2.3
県央地域
42.1 44.9 +2.8
鹿行地域
47.4 44.6 -2.8
県南地域
44.4 41.5 -2.9
県西地域
49.0 49.0 0.0

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 2.全県の動向

2.1.景気の現状判断DI

2.1.1.景気の現状判断DI(全県)

景気の現状判断DIは44.7となった。令和7年3月調査(以下「前回調査」という。)より0.1ポイント低下し、横ばいを表す50を2期連続で下回った。

景気の現状判断DI(全県)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 46.4 45.9 51.0 44.8 44.7
家計動向関連
47.0 44.5 51.5 45.5 44.2
小売関連
43.3 37.5 44.6 44.2 43.4
飲食関連
47.2 46.9 46.9 48.2 42.2
サービス関連
47.9 48.4 57.0 42.4 45.9
住宅関連
63.9 58.3 61.1 71.9 41.7
企業動向関連
44.9 47.1 51.3 43.2 46.8
農林水産業
56.3 42.9 56.3 41.7 43.8
製造業
37.5 43.8 48.8 37.5 46.2
非製造業
51.7 52.5 53.3 51.8 48.3
雇用関連
47.4 51.3 46.3 46.3 40.3

2.1.2.回答構成比(全県)

回答構成比(全県)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 3.8% 1.6% 3.4% 4.0% 0.8%
やや良くなっている 17.5% 17.3% 24.6% 16.3% 17.2%
変わらない 45.0% 49.0% 49.2% 43.2% 47.9%
やや悪くなっている 27.9% 27.2% 18.2% 28.2% 28.2%
悪くなっている 5.8% 4.9% 4.7% 8.4% 5.9%
景気の現状判断DIの推移

景気の現状判断DIの推移のグラフ

2.2.景気の先行き判断DI

2.2.1.景気の先行き判断DI(全県)

3か月先の景気の先行き判断DIは45.0となった。前回調査より0.3ポイント低下し、横ばいを表す50を5期連続で下回った。

景気の先行き判断DI(全県)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 48.0 48.7 46.3 45.3 45.0
家計動向関連
48.8 48.3 45.1 46.4 45.5
小売関連
43.8 44.8 44.6 47.1 44.3
飲食関連
55.6 51.6 43.8 44.6 45.3
サービス関連
52.9 49.6 46.3 47.5 48.0
住宅関連
38.9 55.6 41.7 37.5 36.1
企業動向関連
48.7 48.7 48.7 42.9 45.1
農林水産業
56.3 46.4 46.9 41.7 46.9
製造業
49.4 46.9 44.5 42.5 43.6
非製造業
45.8 51.7 55.0 43.8 46.7
雇用関連
39.5 51.3 45.0 46.3 40.3

2.2.2.回答構成比(全県)

回答構成比(全県)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 1.7% 0.8% 0.8% 2.2% 0.4%
やや良くなっている 19.2% 22.6% 20.3% 16.7% 16.0%
変わらない 52.9% 50.6% 48.3% 47.1% 52.5%
やや悪くなっている 22.1% 22.2% 24.2% 27.8% 25.2%
悪くなっている 4.2% 3.7% 6.4% 6.2% 5.9%
景気の先行き判断DIの推移

景気の先行き判断DIの推移のグラフ

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 3.地域別の動向

 3.1.景気の現状判断DI

3.1.1.県北地域

3.1.1.1.景気の現状判断DI(県北地域)

景気の現状判断DIは43.6となった。前回調査より4.1ポイント上昇したものの、横ばいを表す50を2期連続で下回った。

景気の現状判断DI(県北地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 44.9 45.3 54.3 39.5 43.6
家計動向関連
48.3 44.8 59.3 43.8 46.4
企業動向関連
40.6 46.7 48.4 31.7 40.0
雇用関連
37.5 43.8 43.8 43.8 37.5
3.1.1.2.回答構成比(県北地域)
回答構成比(県北地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 4.1% 2.1% 4.3% 4.7% 0.0%
やや良くなっている 18.4% 16.7% 34.0% 14.0% 19.1%
変わらない 34.7% 43.8% 40.4% 25.6% 42.6%
やや悪くなっている 38.8% 35.4% 17.0% 46.5% 31.9%
悪くなっている 4.1% 2.1% 4.3% 9.3% 6.4%
3.1.1.3.主な判断コメント(県北地域)
  • (スーパー)4月の後半くらいから客数が少し回復し、前年に近い数値になってきている。客単価も商品の値上げ等に伴い伸びている。また、今年は6月なのに最高気温が30度を超える真夏日が続いており、夏物が好調に動いているため、やや良くなっていると判断した。
  • (公共職業安定所)「年金だけでは生活できない」「孫にお小遣いをあげたい」という理由から、定年や期間満了等で退職した60歳以上の求職者が増加している。対して、求人数が少ないこと、雇止め規定があること等により紹介に至らないケースが多いため、やや悪くなっていると判断した。また、若者の求職者は、当所以外にも仕事探しのツールが多いことから求職者数が減少している。1.2.県央地域

3.1.2.県央地域

3.1.2.1.景気の現状判断DI(県央地域)

景気の現状判断DIは44.4となった。前回調査より2.6ポイント低下して、横ばいを表す50を2期連続で下回った。

景気の現状判断DI(県央地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 45.4 42.3 51.0 47.0 44.4
家計動向関連
44.0 44.2 52.7 49.0 44.8
企業動向関連
46.9 38.3 50.0 40.4 43.8
雇用関連
50.0 43.8 43.8 56.3 43.8
3.1.2.2.回答構成比(県央地域)
回答構成比(県央地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.0% 0.0% 4.2% 4.9% 0.0%
やや良くなっている 16.3% 10.2% 18.8% 17.1% 22.4%
変わらない 51.0% 53.1% 56.3% 46.3% 40.8%
やや悪くなっている 22.4% 32.7% 18.8% 24.4% 28.6%
悪くなっている 8.2% 4.1% 2.1% 7.3% 8.2%
3.1.2.3.主な判断コメント(県央地域)
  • (都市型ホテル)総会シーズンとなり、例年の利用客(団体や企業等)は変わらず予約が入っているが、人数や内容(料理や飲料等)を縮小するところもある。全体の予約件数も昨年と比較し減少しているため、やや悪くなっていると判断した。総会をWEB通信のみで行うところもあるという話で、来年以降の予約状況が心配される。
  • (求人広告)倒産や閉業の話を複数耳にしたため、やや悪くなっていると判断した。

3.1.3.鹿行地域

3.1.3.1.景気の現状判断DI(鹿行地域)
景気の現状判断DIは43.5となった。前回調査より3.4ポイント低下して、横ばいを表す50を4期連続で下回った。
景気の現状判断DI(鹿行地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 51.1 49.0 46.3 46.9 43.5
家計動向関連
50.0 44.2 42.6 44.2 41.1
企業動向関連
51.6 56.3 54.7 51.7 50.0
雇用関連
58.3 56.3 37.5 50.0 33.3
3.1.3.2.回答構成比(鹿行地域)
回答構成比(鹿行地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 4.3% 0.0% 0.0% 2.0% 2.2%
やや良くなっている 23.9% 22.0% 23.4% 18.4% 15.2%
変わらない 45.7% 56.0% 44.7% 53.1% 45.7%
やや悪くなっている 23.9% 18.0% 25.5% 18.4% 28.3%
悪くなっている 2.2% 4.0% 6.4% 8.2% 8.7%
3.1.3.3.主な判断コメント(鹿行地域)
  • (小売業(薬品店))この時期は風邪等の患者も減少し処方箋が少なくなってくるため、売上げは2~3月と比べて70%ぐらいしかない。よって、やや悪くなっていると判断した。最近の傾向として、簡単な症状の場合はドラッグストアで市販薬を購入する方が増えてきていると感じる。
  • (建設業)受注が伸び悩んでいるため、やや悪くなっていると判断した。新築ではなく改修し延命対策をする方向にシフトしている。

3.1.4.県南地域

3.1.4.1.景気の現状判断DI(県南地域)

景気の現状判断DIは43.1となった。前回調査より3ポイント低下して、横ばいを表す50を7期連続で下回った。

景気の現状判断DI(県南地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 47.4 43.6 48.9 46.1 43.1
家計動向関連
49.2 40.2 51.9 50.0 41.1
企業動向関連
45.0 46.7 45.0 43.8 48.4
雇用関連
43.8 56.3 43.8 31.3 33.3
3.1.4.2.回答構成比(県南地域)
回答構成比(県南地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 6.1% 4.3% 6.7% 6.7% 0.0%
やや良くなっている 10.2% 14.9% 17.8% 13.3% 12.8%
変わらない 55.1% 42.6% 46.7% 46.7% 51.1%
やや悪くなっている 24.5% 27.7% 22.2% 24.4% 31.9%
悪くなっている 4.1% 10.6% 6.7% 8.9% 4.3%
3.1.4.3.主な判断コメント(県南地域)
  • (タクシー運転手)コロナ禍明けで上向きになった売上げも、ここ数か月は前年比で横ばいか若干下回る状況である。物価高により利用を控えている客が多い印象のため、やや悪くなっていると判断した。特に夜の飲食店からの依頼が減っている。逆に日中の客数はさほど変わらない。
  • (不動産業)広告物件への反響が少なくなっている。また、ハウスメーカーからの問合せも少なくなっているため、やや悪くなっていると判断した。

3.1.5.県西地域

3.1.5.1.景気の現状判断DI(県西地域)

景気の現状判断DIは49.0となった。前回調査より4.6ポイント上昇したものの、横ばいを表す50を2期連続で下回った。

景気の現状判断DI(県西地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 43.1 49.0 54.1 44.4 49.0
家計動向関連
43.8 49.1 50.9 41.7 47.5
企業動向関連
40.0 46.9 57.8 48.3 51.7
雇用関連
50.0 56.3 62.5 50.0 50.0
3.1.5.2.回答構成比(県西地域)
回答構成比(県西地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.1% 2.0% 2.0% 2.0% 2.0%
やや良くなっている 19.1% 22.4% 28.6% 18.4% 16.3%
変わらない 38.3% 49.0% 57.1% 42.9% 59.2%
やや悪くなっている 29.8% 22.4% 8.2% 28.6% 20.4%
悪くなっている 10.6% 4.1% 4.1% 8.2% 2.0%
3.1.5.3.主な判断コメント(県西地域)
  • (クリーニング店)季節要因もあるが、前年同月と比較しても動きが活発になっているので、良くなっていると判断した。
  • (製造業(金属製品))地域の同業他社(特に自動車関連)は、残業がなくなっている様子である。設備関連も同様であるため、やや悪くなっていると判断した。
地域別現状判断DIの推移

地域別現状判断DIの推移のグラフ

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 3.2.景気の先行き判断DI

3.2.1.県北地域

3.2.1.1.景気の先行き判断DI(県北地域)

景気の先行き判断DIは44.7となった。前回調査より2.3ポイント上昇したものの、横ばいを表す50を5期連続で下回った。

景気の先行き判断DI(県北地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 45.9 49.0 46.8 42.4 44.7
家計動向関連
46.6 52.6 49.1 46.9 49.1
企業動向関連
46.9 43.3 43.8 35.0 40.0
雇用関連
37.5 43.8 43.8 43.8 31.3
3.2.1.2.回答構成比(県北地域)
回答構成比(県北地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.0% 4.2% 0.0% 4.7% 0.0%
やや良くなっている 12.2% 20.8% 25.5% 11.6% 21.3%
変わらない 55.1% 45.8% 42.6% 37.2% 38.3%
やや悪くなっている 28.6% 25.0% 25.5% 41.9% 38.3%
悪くなっている 2.0% 4.2% 6.4% 4.7% 2.1%
3.2.1.3.主な判断コメント(県北地域)
  • (ゴルフ場)インバウンドの引き合いが多く、引き続き好調の兆しがあるため、やや良くなっていると判断した。
  • (非製造業(その他))エンドユーザーの投資意欲から、開発予算の減額が想定されるため、やや悪くなっていると判断した。

3.2.2.県央地域

3.2.2.1.景気の先行き判断DI(県央地域)
景気の先行き判断DIは44.9となった。前回調査より2.8ポイント上昇したものの、横ばいを表す50を5期連続で下回った。
景気の先行き判断DI(県央地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 48.0 49.0 46.9 42.1 44.9
家計動向関連
49.1 49.2 48.2 44.8 45.7
企業動向関連
46.9 46.7 42.2 36.5 43.8
雇用関連
43.8 56.3 56.3 43.8 43.8
3.2.2.2.回答構成比(県央地域)
回答構成比(県央地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
やや良くなっている 18.4% 18.4% 16.7% 7.3% 10.2%
変わらない 53.1% 59.2% 56.3% 56.1% 63.3%
やや悪くなっている 22.4% 22.4% 25.0% 34.1% 22.4%
悪くなっている 4.1% 0.0% 2.1% 2.4% 4.1%
3.2.2.3.主な判断コメント(県央地域)
  • (楽器販売店)これまでマスクをしている時にはできなかった管楽器の演奏やコーラス等ができるようになった。半年~1年前に注文していた商品の納品も進んできている。自分時間を取り戻す動きが始まったということは、外食や旅行など他の業界でも良い動きに繋がるのではないかと思うので、やや良くなっていると判断する。
  • (運輸業)円安や備蓄米の影響により流通量は増加しているが、人手不足のため、やや悪くなっていると判断する。

3.2.3.鹿行地域

3.2.3.1.景気の先行き判断DI(鹿行地域)

景気の先行き判断DIは44.6となった。前回調査より2.8ポイント低下して、横ばいを表す50を5期連続で下回った。

景気の先行き判断DI(鹿行地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 46.2 49.0 44.7 47.4 44.6
家計動向関連
47.2 45.0 37.0 46.7 43.8
企業動向関連
46.9 56.3 60.9 50.0 48.3
雇用関連
33.3 50.0 31.3 43.8 33.3
3.2.3.2.回答構成比(鹿行地域)
回答構成比(鹿行地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.2% 0.0% 2.1% 2.0% 2.2%
やや良くなっている 21.7% 28.0% 19.1% 26.5% 19.6%
変わらない 43.5% 44.0% 42.6% 36.7% 41.3%
やや悪くなっている 23.9% 24.0% 27.7% 28.6% 28.3%
悪くなっている 8.7% 4.0% 8.5% 6.1% 8.7%
3.2.3.3.主な判断コメント(鹿行地域)
  • (製造業(その他))客の販売予測では、今後徐々に国内受注が減ると予想されているため、やや悪くなっていると判断する。輸出先の関税の状況も、中国などの競合国と比較して有利になるのか不利になるのかなど不透明な部分があり、海外向け製品は客も慎重に発注を入れてくる。
  • (求人開拓員)ハローワークを訪問した際、4月の求職者数が前年比10%近く増えていると聞いた。中でも65歳以上の求職者が多いらしい。詳細は不明だが、製鉄所の高炉休止に伴い、関連事業者で雇止め等が起こっている可能性が推測される。そのため、今後は景気がやや減速するものと判断する。しかし地域の事業所を訪問してみると、スキルを持った比較的若い人材の採用意欲は旺盛である。

3.2.4.県南地域

3.2.4.1.景気の先行き判断DI(県南地域)

景気の先行き判断DIは41.5となった。前回調査より2.9ポイント低下して、横ばいを表す50を5期連続で下回った。

景気の先行き判断DI(県南地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 49.0 45.2 44.4 44.4 41.5
家計動向関連
50.8 44.6 44.2 45.0 39.3
企業動向関連
50.0 43.3 46.7 42.2 43.8
雇用関連
31.3 56.3 37.5 50.0 50.0
3.2.4.2.回答構成比(県南地域)
回答構成比(県南地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 2.0% 0.0% 2.2% 2.2% 0.0%
やや良くなっている 24.5% 19.1% 22.2% 15.6% 10.6%
変わらない 44.9% 48.9% 35.6% 46.7% 53.2%
やや悪くなっている 24.5% 25.5% 31.1% 28.9% 27.7%
悪くなっている 4.1% 6.4% 8.9% 6.7% 8.5%
3.2.4.3.主な判断コメント(県南地域)
  • (設計事務所)資材の値上がりと建築確認申請の複雑さにより新規着工ができず、資金が回らなくなった工務店の倒産や廃業の増加が懸念されるため、悪くなっていると判断する。
  • (学校就業関係者)自動車部品関係の企業からは業績が振るわないと聞くが、半導体製造関係の企業と話をしたところ、生成AI関連の部品製造発注が非常に多く、売上げも右肩上がりと言っていたため、トータルでは変わらないと判断する。

3.2.5.県西地域

3.2.5.1.景気の先行き判断DI(県西地域)

景気の先行き判断DIは49.0となった。前回調査より変わらず、横ばいを表す50を3期連続で下回った。

景気の先行き判断DI(県西地域)
調査年月
分野
令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
合計 51.1 51.0 48.5 49.0 49.0
家計動向関連
50.0 50.0 46.6 48.3 49.2
企業動向関連
53.3 53.1 50.0 50.0 50.0
雇用関連
50.0 50.0 56.3 50.0 43.8
3.2.5.2.回答構成比(県西地域)
回答構成比(県西地域)
  令和6年
6月
令和6年
9月
令和6年
12月
令和7年
3月
令和7年
6月
良くなっている 0.0% 0.0% 0.0% 2.0% 0.0%
やや良くなっている 19.1% 26.5% 18.4% 20.4% 18.4%
変わらない 68.1% 55.1% 63.3% 59.2% 65.3%
やや悪くなっている 10.6% 14.3% 12.2% 8.2% 10.2%
悪くなっている 2.1% 4.1% 6.1% 10.2% 6.1%
3.2.5.3.主な判断コメント(県西地域)
  • (製造業(化学工業))米国の景気やトランプ関税の動きなどに不透明感があるものの、客からのフォーキャスト(業績目標管理)はほぼ横ばいの見通しとなっている。生成AI向などは比較的良いが、自動車向などの動きは鈍く、全体としては大きな変化はないと予測されるため、変わらないと判断する。
  • (人材派遣業)自動車関係で将来的な落ち込みを懸念して採用の引き締めがあることに加え、海外向け物量の減少や人件費高騰に伴う人件費削減など、あまり良い材料がないため、やや悪くなっていると判断する。
地域別先行き判断DIの推移

地域別先行き判断DIの推移のグラフ

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 4.調査結果報告書

 

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 5.統計表

 

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〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

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