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更新日:2023年5月30日

大豆-マメシンクイガ

発生及び被害の状況と発生条件

 北方系の害虫であり,関東では8月上中旬に産卵最盛期がある。一部の個体は年2回発生する。成虫は茎葉にも産卵するが,莢に好んで産卵する。1粒ずつ産下し,7~9日後に孵化する。孵化幼虫は,莢内に侵入して子実の縫合部に沿って溝状に食害し,子実と同色の細かい鋸屑状の糞を残す。子実は食い尽くされることはなく,1個体あたり1粒が確保されれば幼虫の発育は完了する。終齢幼虫は莢から脱出し,土中で土繭をつくって越冬する。その際の脱出孔は半円形で,莢の縫合部近くに多い。越冬した幼虫は翌年7月頃に土中で蛹化し,同中旬頃から羽化する。成虫は移動性が低く,前年の大豆圃場から離れた場所では被害が少なくなるが,連作により被害が増加する。

防除のポイント

1.連作を避ける。
2.防除適期は産卵最盛期~その約10日後であり,大豆の生育ステージとしては,莢伸長終期~子実肥大初期頃にあたる。

 

 

※画像の無断使用および転用を禁じます。

 

莢内の幼虫と糞(写真はいずれも納豆小粒)  莢内の幼虫と糞(写真はいずれも納豆小粒)

食害を受けた子実  食害を受けた子実

幼虫の脱出孔  幼虫の脱出孔

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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