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更新日:2023年5月9日
葉,葉鞘,茎,穂などに白~灰色で粉状の盛り上がった病斑を形成する。4月中旬頃から発生し,発病は下位葉から始まって,順次上位葉へと進展することが多い。病斑上に形成される分生子は,風で飛散し,発芽・侵入・菌糸繁殖・分生子形成を繰り返す。発芽・侵入には20℃前後が好適とされ,発病までの潜伏期間は3~5日とされている。
春が温暖で雨が多く,麦が早期から繁茂した年に発病が多い。また,風通しや日当たりの悪い畑で発生しやすい。管理条件では,播種量の多寡,遅まき,窒素肥料の過多などが多発の要因となる。穂および止め葉を含む上位2葉で多発すると,千粒重の低下を招くことがある。
1.品種によって耐病性が異なるので,品種を選定する際は注意する。
2.適正な播種量及び播種時期を守り,窒素肥料の多施用を避ける。
3.罹病株の残さやこぼれムギは,次作の伝染源となるので,そのまますき込まず,抜き取って適切に処分する。
4.薬剤散布は,止め葉直下の葉の展開期に実施し,穂揃期~開花期の止め葉の発病葉率を50%以下に抑えることを目標にする。散布の際は,薬剤が下葉にもよくかかるように散布する。
5.薬剤散布を2回以上実施する場合は,薬剤耐性菌の出現を防ぐため,系統の異なる薬剤を散布する。
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初期病斑
拡大した病斑(菌糸や分生子等で盛り上がって見える)
うどんこ病菌の分生子
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