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更新日:2023年5月12日

サツマイモ基腐病(病原菌名:Diaporthe destruens

発生及び被害の状況と発生条件

本病は、糸状菌(かび)の一種によって引き起こされる土壌病害である。ヒルガオ科植物、主にサツマイモに発生する。生育中の圃場で本病が発生すると、地際の茎が黒く変色したり、茎葉が黄変、萎縮し、やがて地上部が枯死する。枯死株の塊根は主に、なり首側からゆっくりと腐敗し、乾燥して硬くなる。また、感染した塊根は収穫時に症状がない場合でも、貯蔵中に腐敗することがある。

 本病は、罹病した種いもやそれから得た感染苗、土壌に残った発病残渣により発生が拡大するため、被害が大きくなる。茨城県でも令和3年6月に発生が確認された。発生すると防除が困難な病害であり、圃場への侵入を防ぐため予防対策を徹底することが重要となる。

防除のポイント

 

圃場への侵入を防ぎ、かつ早期発見することが重要である。

1.本病の発生地域から種いもや苗を持ち込まないようにする。

2.病徴のない健全な種いもを用い、苗の消毒を徹底する。

3.植付け前に、畑の排水対策を行う。

4.生育中は圃場をよく観察し、発病株を見つけたら株ごと抜き取り圃場の外に持ち出す。

【防除対策】 育苗期~植付期(PDF:5,026キロバイト)

       収穫期~貯蔵期(PDF:1,259キロバイト)

 

 

※苗床や生育中の圃場で本病が疑われる症状を発見した場合は、

  速やかに近くの地域農業改良普及センターまたは病害虫防除所にご連絡ください。

    

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

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