ブドウ-褐斑病（Pseudocercospora vitis）

発生及び被害の状況と発生条件

　黒色の斑点が現れ,被害が進むと黄変して,早期落葉する。新梢基部葉や枝付近の葉から局所的に被害が現れ,周辺に及ぶ。病斑の裏面には,淡褐色のすす状のかびを生じる。巨峰やピオーネなどの品種は,本病に対して弱い。
　本病は「かび」による病害である。この病原菌は枝表面や樹皮の間,また落葉上で越冬し,その越冬した胞子は開花期頃から風雨によって飛散し,伝染源となる。ブドウの葉裏の気孔から感染し,15～20日間の潜伏期間を経て発病する。病斑上には新しい胞子が形成され,二次伝染を繰り返す。

防除のポイント

1.被害部位は二次伝染源となるため,早期に取り除く。
2.発病を認めた場合には,被害部位をできるだけ取り除いた後,薬剤散布を行う。
3.翌年への病原菌の持ち越しを防ぐため,収穫後の防除を実施する。
4.落葉は第一次伝染源となるので,適正に処分する
5.ストロビルリン系剤に対して,平成21年に県内で耐性菌の出現を確認しているので,これらの薬剤は使用しない。

ブドウの耕種的防除法

• 耕種的防除法

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  被害葉

  被害葉