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更新日:2023年5月10日

トマト-葉かび病(Passalora fulva

発生及び被害の状況と発生条件

本病は主にトマトの葉に発病する。初期は葉の表面の一部がわずかに黄変し,葉裏に灰白色のビロード状のかびを生じる。病勢が進むと,円形あるいは葉脈に囲まれた不正形病斑となり,ビロード状のかびは淡褐色から黒褐色へと次第に濃さを増していく。病斑はすすかび病と酷似するが,葉裏の菌そうは,すすかび病の方が少し黒みが強い。
本病は,20~25℃の温度と95%以上の多湿条件で発病しやすく,密植,過繁茂,換気不足の施設栽培で発生しやすい。

防除のポイント

1.密植,過繁茂,換気不足の場合に発生しやすいので,通風に心がけ多湿にならないように管理する。
2.発病葉,被害残渣は圃場外に持ち出し,土中深く埋める等適切に処分する。
3.抵抗性品種を栽培する。
4.圃場をよく観察し,発生の少ないうちに薬剤散布を行う。

トマトの耕種的防除法

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葉の病徴(葉表) 葉の病徴(葉表)

葉の病徴(葉裏) 葉の病徴(葉裏)

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〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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