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ページ番号:9903
更新日:2025年8月18日
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本病は葉(葉身及び葉柄)に発生し、果実には発生しない。はじめ葉身部や葉柄部に直径0.5ミリメートル~1ミリメートル程度の微小黒点を生じる。葉身部の斑点はその後拡大し、直径2センチメートル程度の大型病斑になる。発病葉はやがて黄化し、早期落葉する。
病原菌は、糸状菌の一種で、分生子は花芽(枯死りん片部)では春先に、落葉では梅雨期に形成され、第1次伝染源となる。曇雨天が続くと多発生する。花芽および落葉で越冬する。「豊水」や「新高」では多発生し、「幸水」ではほとんど発生しない。
1.5月~9月頃に薬剤防除を行う。
2.県内でクレソキシムメチル耐性菌の発生が確認されており、本剤の防除効果の低下が疑われた圃場では、QoI剤(FRACコード11)以外の薬剤を用いて防除を行う。
3.多発すると防除が困難になるため、発生初期からの防除を徹底する。
4.被害落葉および花芽は伝染源となるため、被害落葉は、黒星病対策と同様に、土中にすき込むなどして処理するとともに、本病が多発生した枝は優先的に剪除することが有効である。
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葉に発生した黒点病斑(表)
葉に発生した黒点病斑(裏)
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