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更新日:2023年5月30日

大豆-ダイズサヤタマバエ

発生及び被害の状況と発生条件

 成虫は,夜間,若い莢の内面に1卵ずつ産卵する。被害莢と内部の子実はそのまま生長を停止し,莢の一部が小さく膨れて虫こぶとなる。虫こぶを割ってみると,内部に白い綿状のものが見られるが,これは,孵化した幼虫が成長する際に発生する菌の菌糸で,サヤタマバエと共生関係にある。蛹は,頭部先端の鋸刃状突起で莢に脱出孔を開け,半身を乗り出して脱出するため,被害莢には蛹の抜け殻が付着していることが多いのが特徴である。蛹が脱出した後の莢内面は灰黒色~橙褐色に変色していることが多い。発生は8月中旬から9月にかけて多いため,晩生種の方が被害を受けやすい。

防除のポイント

1.発生が多い場合は,開花終期に薬剤散布を行う。
2.疎植に比べ,密植は被害が大きい傾向があるので,過度の密植は避ける。

 

※画像の無断使用および転用を禁じます。

脱出した蛹の抜け殻  脱出した蛹の抜け殻

莢の被害部分は虫こぶになる  莢の被害部分は虫こぶになる

蛹が脱出した後の莢内面の変色状況  蛹が脱出した後の莢内面の変色状況

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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