トマト-すすかび病（Pseudocercospora fuligena）

発生及び被害の状況と発生条件

本病の病原菌は,糸状菌の一種でトマトの葉に発病する。初期は葉裏に淡黄色の不明瞭な病斑を生じ,やがて灰褐色粉状のかびを生じる。病勢が進むと,円形あるいは葉脈に囲まれた不正形病斑となり,灰褐色から黒褐色に変わる。葉表は葉裏よりやや遅れて,淡黄褐色の病斑を生じ,かびを生じるが葉裏に比べて少ない。
病斑は葉かび病と酷似するが,葉裏の菌そうは,すすかび病の方が少し黒みが強い。
本病の病原菌は被害株の残渣で越冬し,翌年の伝染源となる。多湿条件で発病しやすく,密植,過繁茂,換気不足の施設栽培で発生しやすい。
この病原菌の生育適温は26～28℃,分生子の形成適温は18～22℃,分生子の発芽適温は26℃付近である。

防除のポイント

1.密植,過繁茂,換気不足の場合に発生しやすいので,通風に心がけ,多湿にならないように管理する。
2.発病葉,被害残渣は圃場外に持ち出し,土中深く埋める等適切に処分する。

トマトの耕種的防除法

• 耕種的防除法

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 圃場での発生状況

 葉の病徴（葉表）

 葉の病徴（葉裏）