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更新日:2023年5月10日

ブドウ-さび病(Physopella ampelopsidis)

発生及び被害の状況と発生条件

本病は糸状菌による病害で,葉の表面に黄色の小斑点が点在し,葉裏には橙黄色で粉末状の夏胞子堆(0.1~0.2ミリメートル程度の大きさ)を形成する。梅雨明け後から発生が多くなり,8月下旬~9月に発病最盛期を迎える。病徴が進むと葉が黒褐色に枯れ,早期落葉する。
秋期に葉が枯れ始めると,葉裏の夏胞子堆は消失し黒褐色の冬胞子堆が密生するようになる。冬胞子は落葉した被害葉上で越冬し,春になると中間宿主のアワブキに寄生し,アワブキ上で生じたさび胞子がブドウへの第一伝染源となる。
巨峰やデラウェアなどの品種は,本病に対して弱い。

防除のポイント

1.病原菌は落葉した被害葉上で越冬するので,被害落葉の処理を行なう。
2.翌年への病原菌の持ち越しを防ぐため,収穫後の薬剤散布を実施する。

ブドウの耕種的防除法

※画像の無断使用および転用を禁じます。

 葉裏の夏胞子堆
 多発時の状況

 

 

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農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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