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ページ番号:19702
更新日:2015年3月23日
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この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
(作成:広報広聴課)
平成19年9月27日(木曜日)
11時16分~11時34分 庁議室
知事:お手元に資料をお配りしてございますが、10月1日付で空港対策監を企画部に設置することといたしました。また、空港対策室についても空港対策課に格上げして強化いたしますとともに、課長補佐を1人増員して、就航対策や需要開拓などを強力に推進していきたいと考えております。
以上です。
読売(幹事社):10月1日付ということで間がないわけですが、具体的な人選はもう決まっているかと思うのですが、どなたが就任予定なのでしょうか。
知事:保健福祉部長寿福祉課長の斎田陽介を空港対策監とする予定です。
読売(幹事社):あわせて、課長はどなたが。
知事:現在の室長がそのまま課長になってまいります。
読売(幹事社):今回、こういう形でてこ入れを図るということなのですが、これは、今、県が進められている路線交渉が難航していることのあらわれと受けとめてよろしいのでしょうか。
知事:いろいろなご意見を議会(今回の定例会)などでもいただきましたし、また、これから本格的に動き出して、開港の1年から1年半ぐらい前までに就航路線などを確定していければということで、今回、設置することとしたところです。特別に遅れているからということではなく、様々なご意見なども踏まえて、もっと積極的にやっていこうということであります。
読売(幹事社):議会でも需要予測の問題が話題になりましたが、あの需要予測はそもそも4路線が就航するという前提で組まれている予測だと思うのですが、現時点、開港時に4路線すべてが就航するのは難しい情勢になる中で、それを踏まえて、需要予測事態も下方修正して考えていくべきではないかと思われるのですが、そのあたりはどうでしょうか。
知事:需要予測については議会でも答弁させていただきましたが、実は国(国土交通省)が(平成11年度に)行ったものでございまして、国では、その後、経済成長率が極端に落ちたとか、近くに新しい空港ができたとかいう特別な条件の変化がないので、需要予測についてはこれまでどおりであると言っております。このため、我々としては、それを受けた形でこれからも仕事を進めていきたいと思っております。
それから、4路線がどうなるかということも含めて、他にも、例えば静岡ではアシアナ航空が毎日1便入ってくるということを聞いておりますので、私ども茨城におきましても、そういった外国からの航路なども期待できるのではないかと思っているところであります。全体としては入り繰りがあるかもしれませんが、今の需要予測をもとにして、国でもこれから様々な施策を進めていかれるようですので、私どもとしても、それに沿ってやっていきたいと思っています。
読売(幹事社):それから、空港に隣接する空港テクノパークなのですが、今、整備が進んでいると思うのですが、今の誘致の状況はどうなっていますでしょうか。
知事:いろいろ(企業などに)声をかけ始めているところですが、すぐ(立地が決定する)というわけにはいきません。
読売(幹事社):では、今は、具体的に誘致、進出の見通しが立っているものは1社もないということでしょうか。
知事:具体的な形で進んでいるものはありません。
日経:最初の空港対策監ですが、斎田課長を選ばれた理由というのは。
知事:適材適所です。
日経:空港の経験があるとか。
知事:彼は空港関係業務の経験はありませんが、仕事をやっていく馬力はかなりのものがあると思っていますので、がむしゃらにといいますか、精一杯新しい仕事に取り組んでくれるものと期待しています。
日経:空港対策監は非常に重要なポストだと思うのですが、就航対策を推進するという意味では、航空会社のほうから人材を招くとか、そういうアイデアもあろうかと思うのですが、そういったことは検討されなかったのでしょうか。
知事:様々な助言をいただくという形では、これまでも協力をお願いしてきておりますが、どこかの会社から(人材を招く)ということついては検討はいたしませんでした。
日経:関連で、空港対策室を課に格上げすることで予算の権限などが変わってくると思うのですが、それ以外に実際にスタッフをどれぐらい増やすといったことは決まっていますでしょうか。
知事:今回、10月1日付で2人増員する予定であります。空港対策監については、空港調整監を廃止しますので、プラス・マイナスゼロですが、資料の図にありますように、現在、室長補佐(総括)の下にある企画調整グループについて、担当の課長補佐を1名配置するとともに、企画調整担当は現在4人ですが、これを5人にすることにより、当面、2人増員を考えております。今後の仕事の状況などを見ながら、増員が必要であれば考えていきたいと思っております。
また、今年度中にねんりんピックが終了しますので、この推進室の職員の取り扱いなども決めなければなりませんので、そういう状況も見ながら、これからも必要に応じて体制づくりを行っていきたいと思っております。
共同:空港の関連で、企画調整の課長補佐はどなたをお考えでいらっしゃいましょうか。
知事:今日の午後、発表いたします。
共同:わかりました。
資料:空港対策監の設置及び空港対策室の課への格上げについて(PDF:134KB)
読売(幹事社):空港以外に話が移りますが、湊線の存続が正式に決まる見通しになっているのですが、県はかねてから近代化設備の促進事業の枠組みでの支援はする用意があるという意思は表明されていますが、それ以外の支援の形をもし考えておられるのであれば。
知事:今日4時から、茨城交通の社長とひたちなか市長が来られて、具体の対策について最終合意を予定しているところでありますので、そこで正式に発表したいと思っております。私どもとしては、今おっしゃられた近代化設備整備補助制度について、通常、5分の1である国、県の補助を、再生計画の認定によりかさ上げすることや、出資を計画しているひたちなか市に対して補助を行うことなどを考えているところです。
読売(幹事社):それから、米軍の訓練移転の件なのですが、現時点で県が把握されている訓練状況について伺えればと思うのですが。
知事:昨日から米軍の事前調査が行われているところなのですが、今のところ、いつごろ訓練が行われるかということは、訓練開始の約1週間前ぐらいにならないと概要発表という形では伝えられないことになっております。例えば、もう既に、8月に事前調査が行われたところでも、現在のところ、いつごろ訓練が行われるかといった情報は出ていない状況にございまして、私どもにおいても、きのうから3日間事前調査を行うことについては聞いておりますが、その後、実際にいつ訓練を行うかということについては全く今のところわからない状況にあります。
読売(幹事社):それから、訓練移転に伴いまして、新たな騒音被害や米兵に絡んだ治安面の心配をする声もあるのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
知事:騒音問題、治安を含めた安全対策については、先日締結した協定書におきましても十分に留意して訓練を行うよう明記されているところでございますので、それに沿ってやっていただくように、新たに申し入れを行わせていただきます。
読売(幹事社):その協定書で盛り込まれました地元対策なのですが、具体的に防衛省側から示されたものというのは現時点であるのでしょうか。
知事:現段階で具体的なものは聞いておりません。支援措置については、再編関連特定周辺市町村の候補は決まっておりますが、その中から防衛大臣が指定をして初めて具体的な動きになってくるわけですが、その指定もまだなされておりません。そういったことで、具体的な事業はまだ挙げられている状況にはございません。
読売(幹事社):それから、既にコメントでもいただいているのですが、改めて福田内閣が発足したことの評価を伺いたいと思います。
知事:いろいろ評価はあるようですが、私は、安定して政治に取り組んでいただける方々が大臣につかれているのではないかなと思っております。この内閣のもとで、これまで構造改革を行ってきた中でさまざまなひずみというものも出てきていますので、それらを解決できるよう、特に地域間格差の問題、あるいは弱い方々への配慮の問題などに十分に留意して、施策を実施していただけたらと思っております。
読売(幹事社):本県からは額賀財務相が再任になりましたが、その受けとめについてはいかがでしょうか。
知事:額賀大臣が再任されたわけでありますが、私どもとしては、より身近な大臣として地方の実情を積極的にお伝えする。財務大臣ですから、国の立場ということになってきますので、国の財政を中心に考えていかれるのはやむを得ないと思いますが、それだけではなくて、地方の状況を十分反映しながら、取り組んでいただくことを期待しております。
共同:世界文化遺産の関係なのですが、きのう、茨城県と水戸市が、弘道館と偕楽園を含めて水戸藩の教育群ということで提案をされましたが、ほかの自治体などを見ていると、県の中に特別の世界遺産対策室のようなものをつくっているところもあるようなのですが、県として、そのあたりも含めてこれからの取り組みについてお聞かせいただけますか。
知事:今回、申請をさせていただきましたので、国のほうでこれをどのように見られるかということも踏まえて対応を考えていきたいと思っております。もちろん、候補にでもリストアップされるということになれば、今おっしゃられたようなこともすぐやっていかなければいけないと思いますが、そこまでいかないとなると、組織まで変える必要もないのかなという感じもいたします。
共同:教育にスポットを当てるという余り今まで例がない申請になるかと思うのですが、知事は勝算についてどういうふうにお考えでしょうか。
知事:最終的に決定するまでにはかなり長い道のりが待ち構えているのだろうと思っております。現在、7件、暫定一覧表に搭載されている資産があるということであり、一方で、原則として年に1件しかユネスコ世界遺産委員会に推薦しないという方針でありますから、これがもし先のほうから順繰りに推薦されたとしても7年かかるわけですから、そういった点で長期的な取り組みになるのかなと思っております。
そのほか、暫定一覧表記載の継続審議という形で20件ほどあるわけでありますし、今回もまた多数の提出が予定されているところでありますので、そういった中で、本県の水戸藩の学問教育遺産群をしっかりPRし、認識を深めてもらうことが大切ではないかなと思っております。